30.未来と過去の時間を引っ張るな!!

❖「未来の時間」を引(ひ)っ張(ぱ)るな!!「過去の時間」を引っ張るな!!。 人生は直線ではなく、円(えん)という曲線の「移動」である。

私たちの日常には、一年の始まりである正月があり、毎年 4 月には、入進学(にゅうしんがく)シーズンや、社会への第一歩を踏み出す就職(しゅうしょく)シーズンがあり、また、人 によっては「誕生日」を迎え、心ウキウキ、「さぁーて、やるぞ!!」と意気込(いきご)んで、 将来はこうしたいとか、ああなりたいと心を新たに、夢や希望に胸が膨(ふく)らむ時期があ ります。

また、今日一日が終わり、寝る前には明日を想像しながら「さぁーて、明日は○○をす るぞ!!」とか、「新たに、◇◇を始めよう」と思いを巡(めぐ)らして生きています。

このように、私たちは日々、「明日」をはじめ、「やがて、いつかは、将来は」という言 葉で「未来の自分」を想像したり、またそうした自分になりたいと期待をしながら生きて いるため、常に未来に向かって一直線上を生きているように思いがちですが、実際は違い ます。

人生を、直線で考えるのは、先に述べた入進学時や就職の時のように、将来への夢や希 望を抱く時や、進むべき目的や目標をもつ時に限られます。
次の図解を見れば、このことが理解できます。

[図解] 人生は直線ではなく、円(えん)という曲線の「移動」である。

実際、私たちの日々の生活は、(昨日もそうであったように)、朝、起きて、朝食を済ま せ、学校や職場へ行き、終われば自宅へ帰って今日一日が終わる、(そして明日も同じ生活 を繰り返す)という、「円」の曲線の中で生きています。

つまり、一日という「円」の曲線が未来に向かって「移動」しているのが、「人生」であ ると考えなければなりません。

このように、私たちは日々、円という曲線の中で生活リズムを守り、一人ひとりがやる べきことをやりながら、幸せを求めて生きています。

しかし現実は、解決困難な悩みを抱えていたり、事故など予期しない突発的な出来事に 遭(あ)うなど、平穏無事(へいおんぶじ)に暮らしている人は、おそらくいないでしょう。

人生に「悩み」はつきもので、ほとんどの人は何かしら悩みを抱えています。 その悩みには、自らの「成長、発展」を導くプラスの側面を持つ悩みもあれば、反対に、 「停滞」を生むマイナスの側面を持つ悩みがありますが、苦悩が伴うマイナスの側面を持 つ悩みは持ちたくないものです。

ところで、私たちは日々の生活で、「やがて、いつかは、将来は」・・・と、夢や希望、 目標を持って生きていますが、中には過去の失敗や過(あやま)ちなど、挫折体験による「ト ラウマ」の影響で夢や希望、目標を持てない人がいます。

人生において夢や希望、目標がなければ「糸の切れた凧(たこ)」や「舵(かじ)が効(き)かない舟」のように、世間をさまよい歩くことになります。

人生で「戸惑(とまど)う人」や「迷(まよ)う人」は、夢や希望、目標である「ランドマーク」を持たないで生きているか、持てない人がほとんどです。

私たちにとって、夢や希望、目標は生きる活力の源(みなもと)であり、それらを叶(かな)え ようとする、「達成意欲」が強ければ、「やる気が起きるとか、その気にさせる」という「気力」が高まり、その気力が確固(かっこ)たる「信念」の確立に結びつきます。

ちなみに、私たちが夢や希望、目標を持つ時、やがて、いつかは、将来は、「こうなりたい」とか、「ああなりたい」と言いますが、この言葉は、時間軸(じかんじく)で言えば、「今 日」という現在から「未来に位置する時間」を表す言葉です。

ところが私たちは、夢や希望、目標を抱いた時には、やがて、いつかは、将来は・・と、 真摯(しんし)に考えていたはずなのに、「喉元(のどもと)過(す)ぎれば、熱さを忘れる」ではないが、「口先(くちさき)が乾(かわ)かぬ」うちに、今すぐ、直(ただ)ちに「そうなりたい」と求 め、「そのようにならない」現状に不平不満を抱きます。

私たち人間の持つ、「何とも、始末(しまつ)が悪い性分(しょうぶん)」のせいでしょうが、 おそらく、ほとんどの人は心の中でこのような思いを抱いているだろうと、容易(ようい)に 想像します。

中には、不満な思いを露骨(ろこつ)に表し、かけがえのない人生を台無(だいな)しにして、 不幸な人生を送っている人がいます。

やがて、いつかは、将来は「○○になりたい」と思うことを、今すぐ、直ちに、「○○に なりたい」と求めることは、「未来の時間」を現在に無理矢理(むりやり)「引(ひ)っ張(ぱ)って いる」ことになります。

さらに、悩みを抱え、日頃の生活を停滞させている人や、自己本位でいつも不平不満を 抱いている人、また、無責任であったり、自暴自棄になっている人の話をすると、「あの 時ああしていたら」、「こうしていれば」、「こんなはずでななかった」とグチや後悔の言葉 が口癖(くちぐせ)になっています。

この「○○していたら」とか、「◇◇していれば」という言葉は、「過去の時間」を「引 っ張っている」ことにほかなりません。

人生には、「あの時やあのこと」など過(す)ぎた過去の時間があり、「今(いま)」という、 かけがえのない現在の時間があり、さらに、「やがて、いつかは、これから先は」という未来へ続く時間があるため、私たちは常に過去を省(かえり)み、現在に活(い)かし、未来に期 待が持てる生活をしなければなりません。

そのためには、どのような状況であれ、現実をあるがままに受け入れ、「現在」という時 間を「まじめに、正直に、素直に、そして謙虚な気持ち」で生きていくしかありません。

ウソをついたり、ごまかしたり、とってつけたような言い訳をするなど、小手先(こてさ き)で繕(つくろ)うような生き方をしないことです。

いくら「未来の時間」や「過去の時間」を引っ張ろうとしても不可能であり、そのよう な無駄な時間があれば、「現実をまともに生きる」ことを考えます。

メンタルサプリ「心が折れない悩み方」は、「過去」でもなければ「未来」でもない、現 実、現在を「あるがままに受け入れて生きる」ことを目的にしています。

❖「未来の時間」を引(ひ)っ張(ぱ)るな!!「過去の時間」を引っ張るな!!。 人生は直線ではなく、円(えん)という曲線の「移動」である。

私たちの日常には、一年の始まりである正月があり、毎年 4 月には、入進学(にゅうしん がく)シーズンや、社会への第一歩を踏み出す就職(しゅうしょく)シーズンがあり、また、人 によっては「誕生日」を迎え、心ウキウキ、「さぁーて、やるぞ!!」と意気込(いきご)んで、 将来はこうしたいとか、ああなりたいと心を新たに、夢や希望に胸が膨(ふく)らむ時期があ ります。

また、今日一日が終わり、寝る前には明日を想像しながら「さぁーて、明日は○○をす るぞ!!」とか、「新たに、◇◇を始めよう」と思いを巡(めぐ)らして生きています。

このように、私たちは日々、「明日」をはじめ、「やがて、いつかは、将来は」という言 葉で「未来の自分」を想像したり、またそうした自分になりたいと期待をしながら生きて いるため、常に未来に向かって一直線上を生きているように思いがちですが、実際は違い ます。

人生を、直線で考えるのは、先に述べた入進学時や就職の時のように、将来への夢や希 望を抱く時や、進むべき目的や目標をもつ時に限られます。
次の図解を見れば、このことが理解できます。

[図解] 人生は直線ではなく、円(えん)という曲線の「移動」である。

実際、私たちの日々の生活は、(昨日もそうであったように)、朝、起きて、朝食を済ま せ、学校や職場へ行き、終われば自宅へ帰って今日一日が終わる、(そして明日も同じ生活 を繰り返す)という、「円」の曲線の中で生きています。

つまり、一日という「円」の曲線が未来に向かって「移動」しているのが、「人生」であ ると考えなければなりません。

このように、私たちは日々、円という曲線の中で生活リズムを守り、一人ひとりがやる べきことをやりながら、幸せを求めて生きています。

しかし現実は、解決困難な悩みを抱えていたり、事故など予期しない突発的な出来事に 遭(あ)うなど、平穏無事(へいおんぶじ)に暮らしている人は、おそらくいないでしょう。

人生に「悩み」はつきもので、ほとんどの人は何かしら悩みを抱えています。 その悩みには、自らの「成長、発展」を導くプラスの側面を持つ悩みもあれば、反対に、 「停滞」を生むマイナスの側面を持つ悩みがありますが、苦悩が伴うマイナスの側面を持 つ悩みは持ちたくないものです。

ところで、私たちは日々の生活で、「やがて、いつかは、将来は」・・・と、夢や希望、 目標を持って生きていますが、中には過去の失敗や過(あやま)ちなど、挫折体験による「ト ラウマ」の影響で夢や希望、目標を持てない人がいます。

人生において夢や希望、目標がなければ「糸の切れた凧(たこ)」や「舵(かじ)が効(き)かな い舟」のように、世間をさまよい歩くことになります。

人生で「戸惑(とまど)う人」や「迷(まよ)う人」は、夢や希望、目標である「ランドマー ク」を持たないで生きているか、持てない人がほとんどです。

私たちにとって、夢や希望、目標は生きる活力の源(みなもと)であり、それらを叶(かな)え ようとする、「達成意欲」が強ければ、「やる気が起きるとか、その気にさせる」という「気 力」が高まり、その気力が確固(かっこ)たる「信念」の確立に結びつきます。

ちなみに、私たちが夢や希望、目標を持つ時、やがて、いつかは、将来は、「こうなりた い」とか、「ああなりたい」と言いますが、この言葉は、時間軸(じかんじく)で言えば、「今 日」という現在から「未来に位置する時間」を表す言葉です。

ところが私たちは、夢や希望、目標を抱いた時には、やがて、いつかは、将来は・・と、 真摯(しんし)に考えていたはずなのに、「喉元(のどもと)過(す)ぎれば、熱さを忘れる」ではないが、「口先(くちさき)が乾(かわ)かぬ」うちに、今すぐ、直(ただ)ちに「そうなりたい」と求 め、「そのようにならない」現状に不平不満を抱きます。

私たち人間の持つ、「何とも、始末(しまつ)が悪い性分(しょうぶん)」のせいでしょうが、 おそらく、ほとんどの人は心の中でこのような思いを抱いているだろうと、容易(ようい)に 想像します。

中には、不満な思いを露骨(ろこつ)に表し、かけがえのない人生を台無(だいな)しにして、 不幸な人生を送っている人がいます。

やがて、いつかは、将来は「○○になりたい」と思うことを、今すぐ、直ちに、「○○に なりたい」と求めることは、「未来の時間」を現在に無理矢理(むりやり)「引(ひ)っ張(ぱ)って いる」ことになります。

さらに、悩みを抱え、日頃の生活を停滞させている人や、自己本位でいつも不平不満を 抱いている人、また、無責任であったり、自暴自棄になっている人の話をすると、「あの 時ああしていたら」、「こうしていれば」、「こんなはずでななかった」とグチや後悔の言葉 が口癖(くちぐせ)になっています。

この「○○していたら」とか、「◇◇していれば」という言葉は、「過去の時間」を「引 っ張っている」ことにほかなりません。

人生には、「あの時やあのこと」など過(す)ぎた過去の時間があり、「今(いま)」という、 かけがえのない現在の時間があり、さらに、「やがて、いつかは、これから先は」という未来へ続く時間があるため、私たちは常に過去を省(かえり)み、現在に活(い)かし、未来に期 待が持てる生活をしなければなりません。

そのためには、どのような状況であれ、現実をあるがままに受け入れ、「現在」という時 間を「まじめに、正直に、素直に、そして謙虚な気持ち」で生きていくしかありません。

ウソをついたり、ごまかしたり、とってつけたような言い訳をするなど、小手先(こてさ き)で繕(つくろ)うような生き方をしないことです。

いくら「未来の時間」や「過去の時間」を引っ張ろうとしても不可能であり、そのよう な無駄な時間があれば、「現実をまともに生きる」ことを考えます。

メンタルサプリ「心が折れない悩み方」は、「過去」でもなければ「未来」でもない、現 実、現在を「あるがままに受け入れて生きる」ことを目的にしています。

代表・矢吹孝志(やぶきたかし) 福島県生まれ

*MHPC代表、健康・教育カウンセラー
*レジリエンスセラピスト
*公立学校共済組合福島県支部「こころのケア事業」
 ・委託カウンセラー
*ティーペック(株)東京/大阪 ・委託カウンセラー
*システムブレーン/ライセンスアカデミー(講師派遣会社)
 ・登録講師
*NPO法人・日本フリースクール協会理事

書籍案内

「子どもは親を選べない」
幻冬舎ルネッサンス

「心の病はこうして直す」
文芸社

「余意の生き方」
現代書林

MHPCマインドヘルスパーソナリティセンター
〒963-8813 福島県郡山市芳賀2丁目21-10
TEL 024-943-1678 FAX 024-943-1686

Copyright(C) 2016  MHPC All Rights Reserved