03.子どもは親を選べない

■子どもは親を選べない。

日々の子育て教育には、予期しないさまざまな問題が生じてきます。
その度に、親はどのように対応すればよいのか、それが分からず不安や戸惑い を抱え、悩まれているのが現状かと思います。

特に、子どもは、問題に対し自力で解決することが容易でないため、子どもの 葛藤は想像を絶するものがあります。

そうした状況に陥ると子どもは、同世代と同じ生活ができない思いから、「こ のままでは置いてきぼりになるのではないか、家族や世間から見捨てられるの ではないか」「皆と比べて自分は外れて(ズレて)いるのではないか」など、置き 去り感や見捨てられ感、さらに、「ズレ感」や将来への不安や焦りを抱きます。

そして「何て自分はダメなんだろう」と自分を否定し、「自分が弱いから」と 自責感や嫌悪感を抱いたり、「こんな自分は価値のない人間である」など自罰 感を募らせ、生きるパワーである「自己肯定観」、つまり、自信を失くします。

このような時、親の取るべき対応によって、子どもに成長を促すか、それとも 子どもの自信を喪失させるか、大きな意味を持ちます。

子どもにとって選べない人間は、「親」と学校の「先生」です。 特に親には、子どもを「産んだ責任」と、未熟で何も知らない子どもに対し、 教え育てる「義務」があります。

ところが、子どもが悩みや葛藤を抱え苦悩している時、「火に油を注ぐ」よう に、子どもを否定し、叱責する親が世間にはたくさんいます。 残念なことです。

■熊の穴籠りに学ぶ、子育てのヒント。

ここで、「熊の穴籠(あなごも)り」に学ぶ子育ての重要なヒントを紹介します。 ご存じの通り、熊という動物は、冬を迎え寒さが厳しくなると暖かくなる春先 まで「穴」に籠ります。

では何故、熊は穴に籠るのでしょうか。 その理由は、冬という過酷な環境が熊にとって厳しく不快だから、快い温かく 安心して過ごせる穴に撤退、または回避します。

しかし、近年は地球温暖化や、冬眠前に必要な食べ物の減少などの理由で、冬 眠しないオールシーズン「フルタイムの熊」が人間を脅かしてますが、とりあ えず、「穴に籠る熊」を前提に子育てのヒントを考えていきます。

ところで、不登校やひきこもりをはじめ、対人関係などさまざまな悩みを抱え ている子どもは「冬眠する熊」と同じ様に、「生きにくさ」や人との「関わり づらさ」のため、学校や社会環境がつらく、苦しいものだから、「安心できる であろう」自宅に撤退または回避します。

しかし、撤退、回避した子どもの「自宅」と熊が籠る「穴」には、決定的な環 境の違いがあります。

その違いは、(熊に聞いたわけではありませんが)おそらく熊は穴の中で「あぁ、 安心した、春までゆっくり休んで、子育てや英気を養う」とくつろいでいます。

しかし、子どもは、安心できるであろう自宅に撤退、回避したにもかかわらず、 「何て自分はダメなんだろう、こんな自分は価値がない」と自分を否定したり、 自罰感を募らせ、自信を失くしています。

一方、親や家族は「困ったもんだ、まったく情けない」と本来、子どもを否定 したり、叱責するなど「マイナスの評価」をします。

ここに、悩みや問題の解決を遅らせ長期化や深刻化を招く、最大の原因があり ます。

こうした背景には、子どもが自らに対し「期待と可能性」が持てない自己肯定 観の弱さは勿論のこと、親自身の子育て教育に関する「不安」があります。

そのため、本来、親も子どもも居心地が良いはずであるべき「安心、安全であ るべき自宅」が、不幸にも「不安や戸惑い」生む場所になっています。 子どもは親を選べません。 子どもにとって親は「絶対的な安心、安全の対象」でなければなりません。

子どもは「親のくしゃみで、風邪をひく弱い存在」であることを自覚し、子ど もの「無条件の理解者」であることを期待します。

■子どもは親を選べない。

日々の子育て教育には、予期しないさまざまな問題が生じてきます。
その度に、親はどのように対応すればよいのか、それが分からず不安や戸惑い を抱え、悩まれているのが現状かと思います。

特に、子どもは、問題に対し自力で解決することが容易でないため、子どもの 葛藤は想像を絶するものがあります。

そうした状況に陥ると子どもは、同世代と同じ生活ができない思いから、「こ のままでは置いてきぼりになるのではないか、家族や世間から見捨てられるの ではないか」「皆と比べて自分は外れて(ズレて)いるのではないか」など、置き 去り感や見捨てられ感、さらに、「ズレ感」や将来への不安や焦りを抱きます。

そして「何て自分はダメなんだろう」と自分を否定し、「自分が弱いから」と 自責感や嫌悪感を抱いたり、「こんな自分は価値のない人間である」など自罰 感を募らせ、生きるパワーである「自己肯定観」、つまり、自信を失くします。

このような時、親の取るべき対応によって、子どもに成長を促すか、それとも 子どもの自信を喪失させるか、大きな意味を持ちます。

子どもにとって選べない人間は、「親」と学校の「先生」です。 特に親には、子どもを「産んだ責任」と、未熟で何も知らない子どもに対し、 教え育てる「義務」があります。

ところが、子どもが悩みや葛藤を抱え苦悩している時、「火に油を注ぐ」よう に、子どもを否定し、叱責する親が世間にはたくさんいます。 残念なことです。

■熊の穴籠りに学ぶ、子育てのヒント。

ここで、「熊の穴籠(あなごも)り」に学ぶ子育ての重要なヒントを紹介します。 ご存じの通り、熊という動物は、冬を迎え寒さが厳しくなると暖かくなる春先 まで「穴」に籠ります。

では何故、熊は穴に籠るのでしょうか。 その理由は、冬という過酷な環境が熊にとって厳しく不快だから、快い温かく 安心して過ごせる穴に撤退、または回避します。

しかし、近年は地球温暖化や、冬眠前に必要な食べ物の減少などの理由で、冬 眠しないオールシーズン「フルタイムの熊」が人間を脅かしてますが、とりあ えず、「穴に籠る熊」を前提に子育てのヒントを考えていきます。

ところで、不登校やひきこもりをはじめ、対人関係などさまざまな悩みを抱え ている子どもは「冬眠する熊」と同じ様に、「生きにくさ」や人との「関わり づらさ」のため、学校や社会環境がつらく、苦しいものだから、「安心できる であろう」自宅に撤退または回避します。

しかし、撤退、回避した子どもの「自宅」と熊が籠る「穴」には、決定的な環 境の違いがあります。

その違いは、(熊に聞いたわけではありませんが)おそらく熊は穴の中で「あぁ、 安心した、春までゆっくり休んで、子育てや英気を養う」とくつろいでいます。

しかし、子どもは、安心できるであろう自宅に撤退、回避したにもかかわらず、 「何て自分はダメなんだろう、こんな自分は価値がない」と自分を否定したり、 自罰感を募らせ、自信を失くしています。

一方、親や家族は「困ったもんだ、まったく情けない」と本来、子どもを否定 したり、叱責するなど「マイナスの評価」をします。

ここに、悩みや問題の解決を遅らせ長期化や深刻化を招く、最大の原因があり ます。

こうした背景には、子どもが自らに対し「期待と可能性」が持てない自己肯定 観の弱さは勿論のこと、親自身の子育て教育に関する「不安」があります。

そのため、本来、親も子どもも居心地が良いはずであるべき「安心、安全であ るべき自宅」が、不幸にも「不安や戸惑い」生む場所になっています。 子どもは親を選べません。 子どもにとって親は「絶対的な安心、安全の対象」でなければなりません。

子どもは「親のくしゃみで、風邪をひく弱い存在」であることを自覚し、子ど もの「無条件の理解者」であることを期待します。

代表・矢吹孝志(やぶきたかし) 福島県生まれ

*MHPC代表、健康・教育カウンセラー
*レジリエンスセラピスト
*公立学校共済組合福島県支部「こころのケア事業」
 ・委託カウンセラー
*ティーペック(株)東京/大阪 ・委託カウンセラー
*システムブレーン/ライセンスアカデミー(講師派遣会社)
 ・登録講師
*NPO法人・日本フリースクール協会理事

書籍案内

「子どもは親を選べない」
幻冬舎ルネッサンス

「心の病はこうして直す」
文芸社

「余意の生き方」
現代書林

MHPCマインドヘルスパーソナリティセンター
〒963-8813 福島県郡山市芳賀2丁目21-10
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