02.子育て教育の場は 「家庭/自宅」にある

■子どもにとって「安心、安全の場所」か。

子どもを育てる、子どもを教育する「場所」は、保育園でも、幼稚園、学校で はありません。
子どもにとって親が身近で生活している「自宅」であり、「家庭」です。

何故なら、私たち人間に限らず、動物の「親子の姿」を見れば、一目瞭然(いち もくりょうぜん)、そのことが解ります。

子どもは、誕生すると親と「肌身離れずの位置」で暮らします。 そこでは、親の「愛情と保護」を一身に受け、「安心と安全な環境」で成長し ていきます。

しかし、そうした「安心と安全な環境」は、子どもにとっては、見るもの、触 れるもの、すべてが初めてのものであり、特に 3 才ぐらいになると、興味や 関心、好奇心など「社会的行動動機」が旺盛になり、行動範囲もそれまでの親との「肌身離れずの位置」から、どんどん拡大していきます。

いつも親と一緒の行動から、子ども自身の単独行動、さらに友達との行動へ、 そして、行動囲も自宅内から近隣近所、そして、住む街中(まちなか)へとどんど ん広がっていきます。

つまり、自宅内など「内なる場所」は、興味や関心、好奇心が旺盛な子どもにとっては、甚(はなは)だ「退屈な場所」であり、その「退屈さ」が社会という「外 なる場所」へ行動を駆り立てるわけです。

ところが、社会という「外なる場所」は、経験未熟な子どもにとっては不安や 恐怖、戸惑いを感じる場所であり、そこで子どもは「安心、安全である自宅」 へ回避=帰宅するという行動をします。

そしてまた、「内なる場所」で「退屈な時間」を過ごすことで、社会という「外なる場所」へ出かけていきます。

このような「内」→「外」→「内」→「外」の行動を繰り返す中で、社会性を身につけ、人間的成長を図り、最終的に社会的に自立していきます。

ですから、私たち人間が健やかに成長していくためには、その成長過程における、「内なる自宅」の環境がどうか、解かりやすく言えば、安心できる環境か、 それとも、不安になる環境か、そこが重要なポイントになります。

何故なら、子どもが幼稚園や学校など「外なる社会」で、失敗や挫折、対人関 係のトラブルなどで不安や戸惑いを抱えて自宅に帰った時、親の対応が「安心 できるもの」か、そうでないかでその後の子どもの生き方に大きな影響を与えるということです。

子どもが「外なる社会」で失敗をしたり、挫折した時、「そりゃ、さぞ辛かっ ただろう」「でもあなたは強い子だから大丈夫」「父母は、あなたを信じている」 「くよくよしないで、ゆっくり休みなさい」と受け入れて心を癒してあげるか、 それとも、「あなたはダメな子だから失敗するのよ」「弱い子だから・・」と子 どもを頭ごなしに叱責するのか、ここに子育て教育の決定的なポイントがあると考えなくてはなりません。

後の図解で解かるように、子どもにとって「自宅」は、理屈抜きで「安心と安 全の居場所」であり、「親」は「安心と安全の対象」でなければならないということです。

図解の[B]のように、子どもを否定したり、叱責すれば子どもは居場所を失い、 子どもの心は「内」に閉じこもるか、「外」にはじけるか、のふたつの選択肢 しかないのです。

つまり、子育て教育の場が「自宅」にあるという所以(ゆえん)がここにあります。

❖ポイント(図解)

■子どもにとって「安心、安全の場所」か。

子どもを育てる、子どもを教育する「場所」は、保育園でも、幼稚園、学校で はありません。
子どもにとって親が身近で生活している「自宅」であり、「家庭」です。

何故なら、私たち人間に限らず、動物の「親子の姿」を見れば、一目瞭然(いち もくりょうぜん)、そのことが解ります。

子どもは、誕生すると親と「肌身離れずの位置」で暮らします。 そこでは、親の「愛情と保護」を一身に受け、「安心と安全な環境」で成長し ていきます。

しかし、そうした「安心と安全な環境」は、子どもにとっては、見るもの、触 れるもの、すべてが初めてのものであり、特に 3 才ぐらいになると、興味や 関心、好奇心など「社会的行動動機」が旺盛になり、行動範囲もそれまでの親との「肌身離れずの位置」から、どんどん拡大していきます。

いつも親と一緒の行動から、子ども自身の単独行動、さらに友達との行動へ、 そして、行動囲も自宅内から近隣近所、そして、住む街中(まちなか)へとどんど ん広がっていきます。

つまり、自宅内など「内なる場所」は、興味や関心、好奇心が旺盛な子どもにとっては、甚(はなは)だ「退屈な場所」であり、その「退屈さ」が社会という「外 なる場所」へ行動を駆り立てるわけです。

ところが、社会という「外なる場所」は、経験未熟な子どもにとっては不安や 恐怖、戸惑いを感じる場所であり、そこで子どもは「安心、安全である自宅」 へ回避=帰宅するという行動をします。

そしてまた、「内なる場所」で「退屈な時間」を過ごすことで、社会という「外なる場所」へ出かけていきます。

このような「内」→「外」→「内」→「外」の行動を繰り返す中で、社会性を身につけ、人間的成長を図り、最終的に社会的に自立していきます。

ですから、私たち人間が健やかに成長していくためには、その成長過程における、「内なる自宅」の環境がどうか、解かりやすく言えば、安心できる環境か、 それとも、不安になる環境か、そこが重要なポイントになります。

何故なら、子どもが幼稚園や学校など「外なる社会」で、失敗や挫折、対人関 係のトラブルなどで不安や戸惑いを抱えて自宅に帰った時、親の対応が「安心 できるもの」か、そうでないかでその後の子どもの生き方に大きな影響を与えるということです。

子どもが「外なる社会」で失敗をしたり、挫折した時、「そりゃ、さぞ辛かっ ただろう」「でもあなたは強い子だから大丈夫」「父母は、あなたを信じている」 「くよくよしないで、ゆっくり休みなさい」と受け入れて心を癒してあげるか、 それとも、「あなたはダメな子だから失敗するのよ」「弱い子だから・・」と子 どもを頭ごなしに叱責するのか、ここに子育て教育の決定的なポイントがあると考えなくてはなりません。

後の図解で解かるように、子どもにとって「自宅」は、理屈抜きで「安心と安 全の居場所」であり、「親」は「安心と安全の対象」でなければならないということです。

図解の[B]のように、子どもを否定したり、叱責すれば子どもは居場所を失い、 子どもの心は「内」に閉じこもるか、「外」にはじけるか、のふたつの選択肢 しかないのです。

つまり、子育て教育の場が「自宅」にあるという所以(ゆえん)がここにあります。

❖ポイント(図解)

代表・矢吹孝志(やぶきたかし) 福島県生まれ

*MHPC代表、健康・教育カウンセラー
*レジリエンスセラピスト
*公立学校共済組合福島県支部「こころのケア事業」
 ・委託カウンセラー
*ティーペック(株)東京/大阪 ・委託カウンセラー
*システムブレーン/ライセンスアカデミー(講師派遣会社)
 ・登録講師
*NPO法人・日本フリースクール協会理事

書籍案内

「子どもは親を選べない」
幻冬舎ルネッサンス

「心の病はこうして直す」
文芸社

「余意の生き方」
現代書林

MHPCマインドヘルスパーソナリティセンター
〒963-8813 福島県郡山市芳賀2丁目21-10
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