02.「観念行動の法則」とは

❖「観念(かんねん)行動の法則」とは。

普段、私たちは日常生活において、意識的に考えて行動している場合もあれば、無意識に行っているなど、さまざまな行動をしていますが、どのような行動であっても、私たちの行動はすべて「観念」に基づいています。

観念とは、「ものごとや出来事に対して抱く思いや感情」と言われ、「快(こころよ)ければ、 積極的行動」をとり、「不快であれば、消極的行動」をとります。

また、観念とは、ものごとや出来事に対する「見方や捉え方、考え方や受け止め方」を はじめ、「思い方や感じ方」など「解釈の結果に基づく思いや感情」であるため、「解釈の 仕方」で常に変わります。

ところで、普段、私たちが耳にする「行動」という言葉の意味は、動くとか、走る、歩 くなど運動的(うんどうてき)な意味を持つ、運動性行動を思い浮かべますが、何かを考えて いるとか、思案(しあん)するという思考性(しこうせい)行動も「行動」に含まれます。

また、「運動性行動」も積極的に動く「動的(どうてき)運動性行動」と、じっと静かにして いる「静的(せいてき)運動性行動」に分けられます。

さらに、「思考性行動」も積極的に明るくポジティブな思考を持つ「陽転的(ようてんてき) 思考性行動」と、反対に消極的でネガティブ思考を持つ「陰転的(いんてんてき)思考性行動」 のふたつに分けられます。

ちなみに、このような行動の分類は、「行動」の意味をより解りやすくするため、MHPC 独自のメソッドとして伝えています。

例えば、停滞を生むマイナスの側面を持つ悩みの場合、その背景には「陰転的思考性行 動」、つまりネガティブな思考が大きく影響していますが、陽転的か陰転的か私たちの「思 考傾向」を決めるのは、ものごとや出来事に対し、「快い、または不快」など、どのように 「解釈したか」によって抱く「思いや感情」であることを忘れてはなりません。

❖悩む人は「悩みを解決する答え」を自ら持っている。

ところで、悩みを抱えている人のほとんどは「悩みを解決する答え」を自(みずか)ら持っていると言われると、驚(おどろ)くかもしれませんが本当のことです。

悩んでいる人は、心の中で「本当は、こうすれば悩まなくて済む」とか、「過去のことを 悔(く)やんでも仕方ない」「自分で解決するしかない」などと抱えている悩みを解決する答 えを自ら持っています。にもかかわらず、何故、解決しない(解決できない)のかということですが、理由はいく つか考えられます。

まずひとつは、過去の失敗や挫折など「不快な体験」によるトラウマによって、「自己否 定感や自責感(じせきかん)、嫌悪感(けんおかん)や自罰感(じばつかん)」を募(つの)らせ、自己肯 定観(じここうていかん)である自分に対する「期待や可能性」が持てないため、悩みを解決し ようとするパワーが弱いか、それともパワーがない状態でいるということです。

常に、不安や戸惑いを感じ、失望感(しつぼうかん)や焦燥感(しょうそうかん)、悔恨(かいこん) の念(ねん)などさまざまな思いの中で葛藤(かっとう)を繰り返しています。 一般的に悩んでいる人のほとんどは、このようなパターンを持っています。

さらに、口では「このままではいけない、何とかしなければ」と言いながらも、もともと「やりたくない」とか、「したくない」という心の目的が先にある=心の根底にあるため、悩みを解決しようとする意欲そのものがない状態でいます。

現在、大きな社会問題になっている、長期化したひきこもりやニートと言われる人の多くに、このようなケースが見られます。

❖「悩み」が解決しないと 3 大リスクが待っている。

人生、「悩む」ということ自体、何ら問題はありませんが、しかし、悩み続けることは何の意味もありません。
まして苦悩を伴いながら悩み続けることは、私たちの心と身体の健康を害するばかりか、日常の生活行動全般に停滞を招き、社会生活を維持することが困難(こんなん)になります。

ところで、悩みが解決できないとどうなるのか、順を追(お)って考えてみましょう。 まず、気分的に憂(ゆう)うつになり、イライラしたり、頭が痛い、肩が凝(こ)る、動悸(どう き)やめまいなど、実際には病的所見(びょうてきしょけん)が見当(みあ)たらない心身の不調で ある不定愁訴(ふていしゅうそ)を訴えるなど、「観念(気分)上の問題」が生じてきます。

同時に、「起床、飲食、排泄、睡眠」など基本的生活リズムが崩(くず)れ、朝、起きられないとか、夜、眠れないという不眠,過眠を繰り返したり、食事面では、食欲がない拒食 (きょしょく)や、反対に過食(かしょく)など摂食(せっしょく)に関する問題が生じます。

そうした生活状況において、子どもは不登校になったり、また、そのことで進級できな いとか、退学処分になるなどの問題が起き、仕事を持つ大人は、就労困難(しゅうろうこんな ん)に陥(おちい)ることで、会社から解雇(かいこ)され、職を失うことで新たな悩みが生まれる などの「実生活上の問題」が生じます。

それでも悩みが解決できないと私たちは一体、どうなるのでしょうか。 まず、何をするにも「その気がないとか、やる気が起きない」という無気力=アパーシ状 態になったり、極度の精神不安に陥(おちい)り、医療の援助を必要としたり、反・非社会的 行動をとるなど「3 大リスク」が生じてきます

このように、悩みを速やかに解決できないと最悪の場合、私たちは 3 大リスクを抱(か か)え、その中で生きていかなければなりません。もし不幸にも、私たちがこうした状況に陥(おちい)れば、そこから回復するのは容易なこ とではありません。

❖「観念(かんねん)行動の法則」とは。

普段、私たちは日常生活において、意識的に考えて行動している場合もあれば、無意識に行っているなど、さまざまな行動をしていますが、どのような行動であっても、私たち の行動はすべて「観念」に基づいています。

観念とは、「ものごとや出来事に対して抱く思いや感情」と言われ、「快(こころよ)ければ、 積極的行動」をとり、「不快であれば、消極的行動」をとります。

また、観念とは、ものごとや出来事に対する「見方や捉え方、考え方や受け止め方」を はじめ、「思い方や感じ方」など「解釈の結果に基づく思いや感情」であるため、「解釈の 仕方」で常に変わります。

ところで、普段、私たちが耳にする「行動」という言葉の意味は、動くとか、走る、歩 くなど運動的(うんどうてき)な意味を持つ、運動性行動を思い浮かべますが、何かを考えて いるとか、思案(しあん)するという思考性(しこうせい)行動も「行動」に含まれます。

また、「運動性行動」も積極的に動く「動的(どうてき)運動性行動」と、じっと静かにして いる「静的(せいてき)運動性行動」に分けられます。

さらに、「思考性行動」も積極的に明るくポジティブな思考を持つ「陽転的(ようてんてき) 思考性行動」と、反対に消極的でネガティブ思考を持つ「陰転的(いんてんてき)思考性行動」 のふたつに分けられます。

ちなみに、このような行動の分類は、「行動」の意味をより解りやすくするため、MHPC 独自のメソッドとして伝えています。

例えば、停滞を生むマイナスの側面を持つ悩みの場合、その背景には「陰転的思考性行 動」、つまりネガティブな思考が大きく影響していますが、陽転的か陰転的か私たちの「思 考傾向」を決めるのは、ものごとや出来事に対し、「快い、または不快」など、どのように 「解釈したか」によって抱く「思いや感情」であることを忘れてはなりません。

❖悩む人は「悩みを解決する答え」を自ら持っている。

ところで、悩みを抱えている人のほとんどは「悩みを解決する答え」を自(みずか)ら持っていると言われると、驚(おどろ)くかもしれませんが本当のことです。

悩んでいる人は、心の中で「本当は、こうすれば悩まなくて済む」とか、「過去のことを 悔(く)やんでも仕方ない」「自分で解決するしかない」などと抱えている悩みを解決する答 えを自ら持っています。にもかかわらず、何故、解決しない(解決できない)のかということですが、理由はいく つか考えられます。

まずひとつは、過去の失敗や挫折など「不快な体験」によるトラウマによって、「自己否 定感や自責感(じせきかん)、嫌悪感(けんおかん)や自罰感(じばつかん)」を募(つの)らせ、自己肯 定観(じここうていかん)である自分に対する「期待や可能性」が持てないため、悩みを解決し ようとするパワーが弱いか、それともパワーがない状態でいるということです。

常に、不安や戸惑いを感じ、失望感(しつぼうかん)や焦燥感(しょうそうかん)、悔恨(かいこん) の念(ねん)などさまざまな思いの中で葛藤(かっとう)を繰り返しています。 一般的に悩んでいる人のほとんどは、このようなパターンを持っています。

さらに、口では「このままではいけない、何とかしなければ」と言いながらも、もとも と「やりたくない」とか、「したくない」という心の目的が先にある=心の根底にあるた め、悩みを解決しようとする意欲そのものがない状態でいます。

現在、大きな社会問題になっている、長期化したひきこもりやニートと言われる人の多 くに、このようなケースが見られます。

❖「悩み」が解決しないと 3 大リスクが待っている。

人生、「悩む」ということ自体、何ら問題はありませんが、しかし、悩み続けることは何の意味もありません。
まして苦悩を伴いながら悩み続けることは、私たちの心と身体の健康を害するばかりか、日常の生活行動全般に停滞を招き、社会生活を維持することが困難(こんなん)になります。

ところで、悩みが解決できないとどうなるのか、順を追(お)って考えてみましょう。 まず、気分的に憂(ゆう)うつになり、イライラしたり、頭が痛い、肩が凝(こ)る、動悸(どう き)やめまいなど、実際には病的所見(びょうてきしょけん)が見当(みあ)たらない心身の不調で ある不定愁訴(ふていしゅうそ)を訴えるなど、「観念(気分)上の問題」が生じてきます。

同時に、「起床、飲食、排泄、睡眠」など基本的生活リズムが崩(くず)れ、朝、起きられないとか、夜、眠れないという不眠,過眠を繰り返したり、食事面では、食欲がない拒食 (きょしょく)や、反対に過食(かしょく)など摂食(せっしょく)に関する問題が生じます。

そうした生活状況において、子どもは不登校になったり、また、そのことで進級できな いとか、退学処分になるなどの問題が起き、仕事を持つ大人は、就労困難(しゅうろうこんな ん)に陥(おちい)ることで、会社から解雇(かいこ)され、職を失うことで新たな悩みが生まれる などの「実生活上の問題」が生じます。

それでも悩みが解決できないと私たちは一体、どうなるのでしょうか。 まず、何をするにも「その気がないとか、やる気が起きない」という無気力=アパーシ状 態になったり、極度の精神不安に陥(おちい)り、医療の援助を必要としたり、反・非社会的 行動をとるなど「3 大リスク」が生じてきます

[3 大リスク]

このように、悩みを速やかに解決できないと最悪の場合、私たちは 3 大リスクを抱(か か)え、その中で生きていかなければなりません。もし不幸にも、私たちがこうした状況に陥(おちい)れば、そこから回復するのは容易なこ とではありません。

代表・矢吹孝志(やぶきたかし) 福島県生まれ

*MHPC代表、健康・教育カウンセラー
*レジリエンスセラピスト
*公立学校共済組合福島県支部「こころのケア事業」
 ・委託カウンセラー
*ティーペック(株)東京/大阪 ・委託カウンセラー
*システムブレーン/ライセンスアカデミー(講師派遣会社)
 ・登録講師
*NPO法人・日本フリースクール協会理事

書籍案内

「子どもは親を選べない」
幻冬舎ルネッサンス

「心の病はこうして直す」
文芸社

「余意の生き方」
現代書林

MHPCマインドヘルスパーソナリティセンター
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TEL 024-943-1678 FAX 024-943-1686

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