10.子育て教育 「ひとくちアドバイス」その⑤

■結果を予測し、子どもの「反発や反抗心」をなくす話し方とは。

親が子どもへ話しかけると「親の話に反発する」とか「すぐキレる」という話 を聞きます。

しかし、どのような事情があるにせよ、話す時には話さなければなりません。 このような時、とっておきの「話し方」があります。

まず、結果を予測します。
親が子どもに話す内容のことで、おそらく子どもが「イライラするだろう」と か「ムカつくだろう」と予測される場合、話の本題にすぐ入りません。 前置きが必要です。

具体的には、「これから話すことで、もしかしたら『あなた』はイライラする かも知れない」「ムカつくかもしれない」「その時はそうしてもよい(余意よい)」 と力強い口調でしっかり前置きしてから、「実はこれこれ、あれこれ」と話の 本題に入ります。

ちなみに「余意よい」とは、「余裕の意識」の短縮語で「ゆとりある心。こだわ らない心。あるがまま受け入れる『絶対受容』の心」の意味を持ち、MHPC の 「生き方」の根幹を支える「心の状態」を表す言葉です。
このような話し方は、子どもに「あなたがどんなにイライラしてもムカついても父・母はあるがまま受け入れますよ」という「親の覚悟のメッセージ」とし て子どもに伝わります。

ですから、始めから「覚悟」を決めている親に逆らう子どもはほとんどいませ ん。いても僅(わず)かです。

子どもに「イライラしないでほしい」とか「ムカつかないで聞いてほしい」と 願う、つまり、そのような「こだわりを持つ」から、反対に「イライラされる」 のです。

「イライラしても余意、しなくても余意、どちらでも余意」と「こだわらない、 とらわれない、決めつけない、思い込まない心」つまり、あるがまま現実を受 け入れる心が、相手の「反発や反抗のエネルギー」を消滅させます。

子どもの気持ちがどのような状況であれ、話さなければならない時があります。その時、「結果を予測する」話し方が役に立ちます。

■昼夜逆転について。

不登校やひきこもりの子どもが昼夜逆転の生活に陥るケースは多々あります。
親は、基本的にあまり過敏にならない方がいいでしょう。
むしろ、子どもが「食べているかどうか」に気を配ります。

特に、不登校やひきこもりの子どもにとって、同世代が通う登校時間や出社時 間は、最も憂うつな時間であることを理解します。

ところで、不登校やひきこもりの子どもの生活の有様は、皆、同じではありま せん。
中には、登校時間や出社時間が気にならない子どもがいたり、週末に気分が楽 になり、日曜日の夕方には憂うつになるなど、一人ひとり状況が異なります。 また、昼夜逆転の時間が周期的に変わることもあります。

親とすれば、子どもに規則正しい生活を期待するのは当然ですが、とりあえず今の生活状況を受け入れて、「食事」に関することに気を配ります。

不登校やひきこもりには、「葛藤期」や「安定期」、さらに、「回復期」と言われる時期があり、これら周期を繰り返す場合も多々あります。

もし、昼夜逆転の生活をしている場合、「葛藤期」の最中と考え、「つらく苦しいのだろう」と子どもの心情を理解し、「情緒的」に対応するなど、子どもの 精神的安定を最優先に支援します。

また、昼夜逆転の背景には、貧血や起立性調節障害、睡眠障害など、病的なこともあるので、専門医を受診することも必要です。

■ネット、ゲーム依存について。

不登校やひきこもりの子どもの中には、ネットやゲームにはまり、依存状態にに陥っているケースが多々あります。

対応については、スマートフォンやパソコンの使用の方法や使用時間など親子で話し合います。

一般論として、親はネットゲームに対し拒否感を抱くものですが、一概に、規制や禁止をするものではありません。 むしろ、肯定的に捉えた方が、後々、良い効果がでる場合が少なくありません。

例えば、子どもと一緒に楽しむことも良いでしょう。
また、スマホやパソコンの操作の仕方を聞くのもいいでしょう。

ところで、ネットゲームでいけない点は、子どもが親の目を盗んでやる、延々と続けるなど生活に支障がでることです。

また、「スマホやパソコンがあれば、子どもは隠れてでもゲームをやる」とい う前提で考え、臨機応変に対応します。

■子どもが「一個の人間として存在している」と実感できる対応を心掛ける。

いつまでも、「子ども扱い」をしないで、小学生ぐらいになったら①子どもを 頼る。②子どもをあてにする。③子どもを必要とする、ことを実践します。

子どもに限らず私たちは、人に頼られたり、あてにされたり、必要とされれば、 「自分が存在していることに自信」が持てます。

まして、保護者である親からそうされたら、子どもは格別の思いを抱きます。 その場合、子どもの性別にこだわることはありませんが、話題の共通性から 「父が息子を」、「母が娘を」頼るとより効果的かもしれません。

「父は〇〇が良いと思うが、どう思う」とか、「母は〇〇が好きだけど、あな たの好みを聞かせてほしい」など「知恵」を貸してほしいという「精神的な頼 みごと」が良いでしょう。

また、子どもが中学生以上であれば、呼び捨てにしないで「さん、君」付けで 呼びことも効果的です。

親から「さん、君」付けで呼ぶばれることは、一個の人間として「存在」を認 められることだから、子どもの自己肯定観が高まります。

ちなみに、「〇〇ちゃん」と呼ぶ「ちゃん」付けは、あまりお勧めできません。

■子どもにとって「怖い親」とは。

子育て教育の過程には、親にとってさまざまな苦労があります。 しかし、どんな苦労があるにしろ、「あのように育てたのだから、こうならな ければならない」という親の考え方ほど乱暴なものはありません。

このような話をすれば、間違いなく子どもに反発されます。 「好き好んで生まれてきたわけじゃない!!勝手に生みやがって!!」の一言で 親子関係が崩壊します。

また、子どもに注意を与える度に「あなたのために言っている」とか「あなた が苦労するから」とあからさまに「子どものため」を強調する親がいますが、 ほとんどは「子どものため」ではなく「親自身のため」に言っています。

何故なら「何々のため」の後には、「だから、こうでなければならない」と続くわけで、「その内容」は、親の「思いや願望」です。

つまり、「理解と愛情の仮面をつけて、じわじわと自分の価値観を押し付けて くる一見、立派な親ほど怖いものはない」のです。
さらに、子どもに問題集を出さないで『答え』ばかりを求める親ほど、怖いも のはありません。

ここで言う「問題集」とは「経過、プロセス」です。 例えば、子どもがテスト受けたとして、その点数が 100 点であれ、50 点で あれ、点数という結果ではなく、そこに至る「経過、プロセス」がどうであっ たか、ということを考えます。

仮に、100 点取ったとして、それが勉強もろくにしないで「まぐれ」で取っ た場合と、一生懸命勉強した結果、50 点の場合とでは、その後の成績に大き な差が出るということです。

ですから、テストに限らず親の子どもに対する評価のポイントは、結果ではな く、常に「経過、プロセス」に置くべきで、その「経過、プロセス」について 子どもと一緒に考えることが、子どもに「問題集を出す」ということです。

■親は、子どもが興味や関心を持つことがらを一緒に共有する。

「虎穴(こけつ)に入(い)らずんば虎子(こじ)を得ず」という諺(ことわざ)があります。

虎の子を得るためには、虎が住むほら穴に危険をおかして入らなければならな いという意味で、この場合、ニュアンスは少し違いますが、「子どもの懐(ふところ)に飛び込む」と考えれば理解できます。

例えば、ゲームに夢中になっている子どもに「いつまでやっているの、やめなさい」と言ってもなかなかやめようとしません。

それよりは、「父母にも教えてくれ」とか、「一緒にやろう」とゲームを「共有」 すれば、「今日は、この辺で終わろう」という親の要望を受け入れてくれるで しょう。

要するに、「共有する」するとは、子どもの行動を「肯定する」ことですから、 次に「制限や制約」などコントロールがしやすくなります。

「否定」からスタートすれば、何ごともうまくいきません。
「肯定」からスタートすれば、困難なことも解決します。

■結果を予測し、子どもの「反発や反抗心」をなくす話し方とは。

親が子どもへ話しかけると「親の話に反発する」とか「すぐキレる」という話 を聞きます。

しかし、どのような事情があるにせよ、話す時には話さなければなりません。 このような時、とっておきの「話し方」があります。

まず、結果を予測します。
親が子どもに話す内容のことで、おそらく子どもが「イライラするだろう」と か「ムカつくだろう」と予測される場合、話の本題にすぐ入りません。 前置きが必要です。

具体的には、「これから話すことで、もしかしたら『あなた』はイライラする かも知れない」「ムカつくかもしれない」「その時はそうしてもよい(余意よい)」 と力強い口調でしっかり前置きしてから、「実はこれこれ、あれこれ」と話の 本題に入ります。

ちなみに「余意よい」とは、「余裕の意識」の短縮語で「ゆとりある心。こだわ らない心。あるがまま受け入れる『絶対受容』の心」の意味を持ち、MHPC の 「生き方」の根幹を支える「心の状態」を表す言葉です。
このような話し方は、子どもに「あなたがどんなにイライラしてもムカついても父・母はあるがまま受け入れますよ」という「親の覚悟のメッセージ」とし て子どもに伝わります。

ですから、始めから「覚悟」を決めている親に逆らう子どもはほとんどいませ ん。いても僅(わず)かです。

子どもに「イライラしないでほしい」とか「ムカつかないで聞いてほしい」と 願う、つまり、そのような「こだわりを持つ」から、反対に「イライラされる」 のです。

「イライラしても余意、しなくても余意、どちらでも余意」と「こだわらない、 とらわれない、決めつけない、思い込まない心」つまり、あるがまま現実を受 け入れる心が、相手の「反発や反抗のエネルギー」を消滅させます。

子どもの気持ちがどのような状況であれ、話さなければならない時があります。その時、「結果を予測する」話し方が役に立ちます。

■昼夜逆転について。

不登校やひきこもりの子どもが昼夜逆転の生活に陥るケースは多々あります。
親は、基本的にあまり過敏にならない方がいいでしょう。
むしろ、子どもが「食べているかどうか」に気を配ります。

特に、不登校やひきこもりの子どもにとって、同世代が通う登校時間や出社時 間は、最も憂うつな時間であることを理解します。

ところで、不登校やひきこもりの子どもの生活の有様は、皆、同じではありま せん。
中には、登校時間や出社時間が気にならない子どもがいたり、週末に気分が楽 になり、日曜日の夕方には憂うつになるなど、一人ひとり状況が異なります。 また、昼夜逆転の時間が周期的に変わることもあります。

親とすれば、子どもに規則正しい生活を期待するのは当然ですが、とりあえず今の生活状況を受け入れて、「食事」に関することに気を配ります。

不登校やひきこもりには、「葛藤期」や「安定期」、さらに、「回復期」と言われる時期があり、これら周期を繰り返す場合も多々あります。

もし、昼夜逆転の生活をしている場合、「葛藤期」の最中と考え、「つらく苦しいのだろう」と子どもの心情を理解し、「情緒的」に対応するなど、子どもの 精神的安定を最優先に支援します。

また、昼夜逆転の背景には、貧血や起立性調節障害、睡眠障害など、病的なこともあるので、専門医を受診することも必要です。

■ネット、ゲーム依存について。

不登校やひきこもりの子どもの中には、ネットやゲームにはまり、依存状態にに陥っているケースが多々あります。

対応については、スマートフォンやパソコンの使用の方法や使用時間など親子で話し合います。

一般論として、親はネットゲームに対し拒否感を抱くものですが、一概に、規制や禁止をするものではありません。 むしろ、肯定的に捉えた方が、後々、良い効果がでる場合が少なくありません。

例えば、子どもと一緒に楽しむことも良いでしょう。
また、スマホやパソコンの操作の仕方を聞くのもいいでしょう。

ところで、ネットゲームでいけない点は、子どもが親の目を盗んでやる、延々と続けるなど生活に支障がでることです。

また、「スマホやパソコンがあれば、子どもは隠れてでもゲームをやる」とい う前提で考え、臨機応変に対応します。

■子どもが「一個の人間として存在している」と実感できる対応を心掛ける。

いつまでも、「子ども扱い」をしないで、小学生ぐらいになったら①子どもを 頼る。②子どもをあてにする。③子どもを必要とする、ことを実践します。

子どもに限らず私たちは、人に頼られたり、あてにされたり、必要とされれば、 「自分が存在していることに自信」が持てます。

まして、保護者である親からそうされたら、子どもは格別の思いを抱きます。 その場合、子どもの性別にこだわることはありませんが、話題の共通性から 「父が息子を」、「母が娘を」頼るとより効果的かもしれません。

「父は〇〇が良いと思うが、どう思う」とか、「母は〇〇が好きだけど、あな たの好みを聞かせてほしい」など「知恵」を貸してほしいという「精神的な頼 みごと」が良いでしょう。

また、子どもが中学生以上であれば、呼び捨てにしないで「さん、君」付けで 呼びことも効果的です。

親から「さん、君」付けで呼ぶばれることは、一個の人間として「存在」を認 められることだから、子どもの自己肯定観が高まります。

ちなみに、「〇〇ちゃん」と呼ぶ「ちゃん」付けは、あまりお勧めできません。

■子どもにとって「怖い親」とは。

子育て教育の過程には、親にとってさまざまな苦労があります。 しかし、どんな苦労があるにしろ、「あのように育てたのだから、こうならな ければならない」という親の考え方ほど乱暴なものはありません。

このような話をすれば、間違いなく子どもに反発されます。 「好き好んで生まれてきたわけじゃない!!勝手に生みやがって!!」の一言で 親子関係が崩壊します。

また、子どもに注意を与える度に「あなたのために言っている」とか「あなた が苦労するから」とあからさまに「子どものため」を強調する親がいますが、 ほとんどは「子どものため」ではなく「親自身のため」に言っています。

何故なら「何々のため」の後には、「だから、こうでなければならない」と続くわけで、「その内容」は、親の「思いや願望」です。

つまり、「理解と愛情の仮面をつけて、じわじわと自分の価値観を押し付けて くる一見、立派な親ほど怖いものはない」のです。
さらに、子どもに問題集を出さないで『答え』ばかりを求める親ほど、怖いも のはありません。

ここで言う「問題集」とは「経過、プロセス」です。 例えば、子どもがテスト受けたとして、その点数が 100 点であれ、50 点で あれ、点数という結果ではなく、そこに至る「経過、プロセス」がどうであっ たか、ということを考えます。

仮に、100 点取ったとして、それが勉強もろくにしないで「まぐれ」で取っ た場合と、一生懸命勉強した結果、50 点の場合とでは、その後の成績に大き な差が出るということです。

ですから、テストに限らず親の子どもに対する評価のポイントは、結果ではな く、常に「経過、プロセス」に置くべきで、その「経過、プロセス」について 子どもと一緒に考えることが、子どもに「問題集を出す」ということです。

■親は、子どもが興味や関心を持つことがらを一緒に共有する。

「虎穴(こけつ)に入(い)らずんば虎子(こじ)を得ず」という諺(ことわざ)があります。

虎の子を得るためには、虎が住むほら穴に危険をおかして入らなければならな いという意味で、この場合、ニュアンスは少し違いますが、「子どもの懐(ふところ)に飛び込む」と考えれば理解できます。

例えば、ゲームに夢中になっている子どもに「いつまでやっているの、やめなさい」と言ってもなかなかやめようとしません。

それよりは、「父母にも教えてくれ」とか、「一緒にやろう」とゲームを「共有」 すれば、「今日は、この辺で終わろう」という親の要望を受け入れてくれるで しょう。

要するに、「共有する」するとは、子どもの行動を「肯定する」ことですから、 次に「制限や制約」などコントロールがしやすくなります。

「否定」からスタートすれば、何ごともうまくいきません。
「肯定」からスタートすれば、困難なことも解決します。

代表・矢吹孝志(やぶきたかし) 福島県生まれ

*MHPC代表、健康・教育カウンセラー
*レジリエンスセラピスト
*公立学校共済組合福島県支部「こころのケア事業」
 ・委託カウンセラー
*ティーペック(株)東京/大阪 ・委託カウンセラー
*システムブレーン/ライセンスアカデミー(講師派遣会社)
 ・登録講師
*NPO法人・日本フリースクール協会理事

書籍案内

「子どもは親を選べない」
幻冬舎ルネッサンス

「心の病はこうして直す」
文芸社

「余意の生き方」
現代書林

MHPCマインドヘルスパーソナリティセンター
〒963-8813 福島県郡山市芳賀2丁目21-10
TEL 024-943-1678 FAX 024-943-1686

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