06.子育て教育 「ひとくちアドバイス」その①

■親の意識改革と、子どもに「気づき」を促す対応。

はじめに、親への子育て教育に関する質問事項がありますので、お答え下さい。

① 子どもが学校や仕事に行かなくなったとき、子どもの将来の夢が崩れてしまうと嘆くが、ほんとうは『親自身』の夢が崩れてしまうのを恐れていませんか。

② 子どもが学校や仕事に行くことに『喜ぶ親』になってはいないでしょうか。

③ 子どもの社会的評価は、育てている自分(親)の評価であると思い込んでいま せんか。親の通信簿を「子どもの通信簿の良さ」に求めていませんか。

④ 子どもの欠点が、自分(親)の欠点のように思えて、何とかしたいと考えていませんか。

⑤ 子どもをコントロールするのは、子どものためだと思っていませんか。

⑥ 子どもは思い通りになると思い込み、自分(親)の思い通りにならないとイラ
イラして、子どもを受け入れられない。そんな気持ちはありませんか。

⑦ 叱り始まると、冷静さを失い、止まらなくなるような時がありませんか。

⑧ きちんとした食事や睡眠をとらないと、子どもの成長にマイナスと思い、厳しく制約していませんか。

⑨ 子どもは叱れば伸びると思って、叱責から逃げられないように、しつこく追い込んでいませんか。

⑩「あのように育てたのだから」「このようになるべき」と思っていませんか。

いかがでしたでしょうか。
質問に 3 つ以上該当する場合、子育て教育における親の対応として「不足が ある」と率直に認め、改善を図ることです。

■親の意識改革。親の不安の解消が子育て教育のポイント。

子育て教育には、「親の意識改革」が常に求められます。 何故なら、子育て教育に関する親の不安や戸惑いは、子どもが原因ではなく、 「親自身の中で生まれている」ため、「親の不安の解消」が大きなテーマにな ります。

ここで、子育て教育に関する、親の不安を解消するため考え方、つまり、意識 改革の内容をいくつか紹介します。

・学生時代は「16 年間」、その後は否が応でも「社会人」として生きていかなければなるません。
「社会人」として、子どもに何が不足しているかを見定め、支援していきます。

・子どもの問題は、子どもだけの問題ではなく、「親自身のこと」として、親が率先して考えていきます。

・他人の子どもと比較せず、我が子の「過去」と比較します。
・子どもに指示や命令するのではなく、「父母はこう思うが、どう思う」と「伺う会話や態度」で気づきを促します。 「伺う会話や態度」は相手に「下駄を預ける」つまり、選択させることであり、
「気づき」を促す対応になります。

ちなみに、「気づき」は「気力」を生み、「気力」が行動を促進させ、状況に変 化をもたらす大きな力になります。

■基本的 4 つの対応。
■論理的対応から、情緒的対応へ。

親が理路整然と論理的に「正論」を話しても、子どもはうっとうしく(うざっ たく)感じます。
何故なら、そのことは親に言われなくても百も承知のことだから。 大切なのは「この子なりにつらい思いでいるのだろう」と共感し、まずその心情に寄り添う姿勢、つまり、情緒的対応が求められます。

■対峙している位置から、寄り添う位置へ。

「これからどうするつもりだ!」「このままでよいのか」と向き合った位置(対 峙している位置)から責め立てるような言葉は、子どもの葛藤を深めるばかり か、親への心証を悪くし、不信感を与えます。

寄り添うとは「こうしたらどうか」「こうしてみないか」「こうしようよ」と伺 いながら提案します。 また、親の話しかけに対し、すぐに返事を求めるのではなく「今、話したこと を考えておいてくれ(考えておいてほしい)」と返事を「先送り」することも必 要です。

親の「立つ位置」が子どもと対峙した位置にいるかぎり、子どもとの関係は良くなりません。くれぐれも寄り添うことを心掛けましょう。

■コントロールから、サポートへ。

「理解と愛情の仮面をつけて、じわじわと自分の価値観を押し付ける一見、立 派な親ほど、子どもにとって怖いものはありません」

親の期待通りに子どもは育ちません。まして、一方的に親の好みや価値観を押 し付けられたら動くことができません。 子どもをコントロールして育てられる時期は、「3 歳まで」と考えます。

3 才ぐらいになれば、子どもは自分の好みや価値観を持ち、意に合わないと反 発や反抗します。 そのことは、「自分というもの」つまり、「人格」を持った証しで、親としては 喜ぶべきことであり、その後の接し方として、たとえ「我が子」であっても、 一個の人格を持つ人間、つまり、「他人に接するような関わり方」をしなければなりません。

また、子どもをコントロールして「短所」を改善させるより、反対に「長所」 を見つけ、褒めて、伸ばしてあげる方がむしろ良い結果がでます。 ちなみに、サポートとは、支援であり、応援することです。

■説得の関係から、納得の関係へ。

親子の会話で注意することは、親からの話しかけに「あぁそうか、なるほどな ぁ」「そうなんだぁ、言われてみれば、一理あるよなぁ」と子どもが心の中で
つぶやき、納得する、つまり「気づき」を促す言葉をかけます。

「うるせぇ!」「やかましい!」と反発されるのは、明らかに説得しています。 納得するとは、「気づき」ことです。
「気づき」を促す言葉がけをします。

特に、会話で大切なことは、「説得や慰め、激励や叱責」に関係する言葉を使 わないようにします。 悩んでいる人には、この言葉は禁句と言ってもいいでしょう。
その理由は、悩んでいる人にとって、他者からの「説得や慰め、激励」の言葉 がけは、確かに耳障りは良いものの、うざったく心の負担になります。

「鬱(うつ)的症状」を呈している場合、慰めや激励の言葉は自罰感を募らせ「自殺」の「誘因」になる可能性があるため、要注意です。

■親の意識改革と、子どもに「気づき」を促す対応。

はじめに、親への子育て教育に関する質問事項がありますので、お答え下さい。

① 子どもが学校や仕事に行かなくなったとき、子どもの将来の夢が崩れてしまうと嘆くが、ほんとうは『親自身』の夢が崩れてしまうのを恐れていませんか。

② 子どもが学校や仕事に行くことに『喜ぶ親』になってはいないでしょうか。

③ 子どもの社会的評価は、育てている自分(親)の評価であると思い込んでいま せんか。親の通信簿を「子どもの通信簿の良さ」に求めていませんか。

④ 子どもの欠点が、自分(親)の欠点のように思えて、何とかしたいと考えていませんか。

⑤ 子どもをコントロールするのは、子どものためだと思っていませんか。

⑥ 子どもは思い通りになると思い込み、自分(親)の思い通りにならないとイラ
イラして、子どもを受け入れられない。そんな気持ちはありませんか。

⑦ 叱り始まると、冷静さを失い、止まらなくなるような時がありませんか。

⑧ きちんとした食事や睡眠をとらないと、子どもの成長にマイナスと思い、厳しく制約していませんか。

⑨ 子どもは叱れば伸びると思って、叱責から逃げられないように、しつこく追い込んでいませんか。

⑩「あのように育てたのだから」「このようになるべき」と思っていませんか。

いかがでしたでしょうか。
質問に 3 つ以上該当する場合、子育て教育における親の対応として「不足が ある」と率直に認め、改善を図ることです。

■親の意識改革。親の不安の解消が子育て教育のポイント。

子育て教育には、「親の意識改革」が常に求められます。 何故なら、子育て教育に関する親の不安や戸惑いは、子どもが原因ではなく、 「親自身の中で生まれている」ため、「親の不安の解消」が大きなテーマにな ります。

ここで、子育て教育に関する、親の不安を解消するため考え方、つまり、意識 改革の内容をいくつか紹介します。

・学生時代は「16 年間」、その後は否が応でも「社会人」として生きていかなければなるません。
「社会人」として、子どもに何が不足しているかを見定め、支援していきます。

・子どもの問題は、子どもだけの問題ではなく、「親自身のこと」として、親が率先して考えていきます。

・他人の子どもと比較せず、我が子の「過去」と比較します。
・子どもに指示や命令するのではなく、「父母はこう思うが、どう思う」と「伺う会話や態度」で気づきを促します。 「伺う会話や態度」は相手に「下駄を預ける」つまり、選択させることであり、
「気づき」を促す対応になります。

ちなみに、「気づき」は「気力」を生み、「気力」が行動を促進させ、状況に変 化をもたらす大きな力になります。

■基本的 4 つの対応。
■論理的対応から、情緒的対応へ。

親が理路整然と論理的に「正論」を話しても、子どもはうっとうしく(うざっ たく)感じます。
何故なら、そのことは親に言われなくても百も承知のことだから。 大切なのは「この子なりにつらい思いでいるのだろう」と共感し、まずその心情に寄り添う姿勢、つまり、情緒的対応が求められます。

■対峙している位置から、寄り添う位置へ。

「これからどうするつもりだ!」「このままでよいのか」と向き合った位置(対 峙している位置)から責め立てるような言葉は、子どもの葛藤を深めるばかり か、親への心証を悪くし、不信感を与えます。

寄り添うとは「こうしたらどうか」「こうしてみないか」「こうしようよ」と伺 いながら提案します。 また、親の話しかけに対し、すぐに返事を求めるのではなく「今、話したこと を考えておいてくれ(考えておいてほしい)」と返事を「先送り」することも必 要です。

親の「立つ位置」が子どもと対峙した位置にいるかぎり、子どもとの関係は良くなりません。くれぐれも寄り添うことを心掛けましょう。

■コントロールから、サポートへ。

「理解と愛情の仮面をつけて、じわじわと自分の価値観を押し付ける一見、立 派な親ほど、子どもにとって怖いものはありません」

親の期待通りに子どもは育ちません。まして、一方的に親の好みや価値観を押 し付けられたら動くことができません。 子どもをコントロールして育てられる時期は、「3 歳まで」と考えます。

3 才ぐらいになれば、子どもは自分の好みや価値観を持ち、意に合わないと反 発や反抗します。 そのことは、「自分というもの」つまり、「人格」を持った証しで、親としては 喜ぶべきことであり、その後の接し方として、たとえ「我が子」であっても、 一個の人格を持つ人間、つまり、「他人に接するような関わり方」をしなければなりません。

また、子どもをコントロールして「短所」を改善させるより、反対に「長所」 を見つけ、褒めて、伸ばしてあげる方がむしろ良い結果がでます。 ちなみに、サポートとは、支援であり、応援することです。

■説得の関係から、納得の関係へ。

親子の会話で注意することは、親からの話しかけに「あぁそうか、なるほどな ぁ」「そうなんだぁ、言われてみれば、一理あるよなぁ」と子どもが心の中で
つぶやき、納得する、つまり「気づき」を促す言葉をかけます。

「うるせぇ!」「やかましい!」と反発されるのは、明らかに説得しています。 納得するとは、「気づき」ことです。
「気づき」を促す言葉がけをします。

特に、会話で大切なことは、「説得や慰め、激励や叱責」に関係する言葉を使 わないようにします。 悩んでいる人には、この言葉は禁句と言ってもいいでしょう。
その理由は、悩んでいる人にとって、他者からの「説得や慰め、激励」の言葉 がけは、確かに耳障りは良いものの、うざったく心の負担になります。

「鬱(うつ)的症状」を呈している場合、慰めや激励の言葉は自罰感を募らせ「自殺」の「誘因」になる可能性があるため、要注意です。

代表・矢吹孝志(やぶきたかし) 福島県生まれ

*MHPC代表、健康・教育カウンセラー
*レジリエンスセラピスト
*公立学校共済組合福島県支部「こころのケア事業」
 ・委託カウンセラー
*ティーペック(株)東京/大阪 ・委託カウンセラー
*システムブレーン/ライセンスアカデミー(講師派遣会社)
 ・登録講師
*NPO法人・日本フリースクール協会理事

書籍案内

「子どもは親を選べない」
幻冬舎ルネッサンス

「心の病はこうして直す」
文芸社

「余意の生き方」
現代書林

MHPCマインドヘルスパーソナリティセンター
〒963-8813 福島県郡山市芳賀2丁目21-10
TEL 024-943-1678 FAX 024-943-1686

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