無駄なお金は使わない。
「あったらいい」のは無くていい、 無くてはならないものを買う。
ところが現代社会では、 あっても無くてもいいものが、 そこら中(じゅう)に溢(あふ)れてる。
現代人のおおよそは、 知恵はなくても財布には、 なまじお金があるために、 目につくものを欲しがって、 手当たり次第買いまくり、 使いもせずに放っておく。
中にはおバカな人もいて、 消費は美徳とおだてられ、 何を買ったか忘れ去り、 あちらこちらに散らかして、 平和ボケして暮らしてる。
ところでこれから話すのは、 中味はウソのようですが、 ホントにあった話です。
所は東京世田谷の、 高級住宅建ち並ぶ、 その一角にありました。 土地はおそらく?億円、 家はおそらく?千万、 坪に換算(かんさん)してみても、 相当額になるでしょう。
ところでそこのお家(うち)には、 冷蔵庫なる機器類は、 一台たりともありません。 理由を尋ねてみたところ、 徒歩三分の圏内に、 大型スーパーコンビニや、 商店街が目白押し。
冷蔵庫内に保存する、 必要性はないらしく、 その日のうちに使い切り、 明日は新たに買うという。
必要な時、欲しいもの、 近くでいつでも買えるから、 高価なお金を支払って、 冷蔵、冷凍するための、 機器は必要ないと言う。
話もここで終るなら、 無駄を省いて倹約を、 していることと思うかも。 ところがどっこいこの家主、 話はまだまだ続きます。 ここで終っちゃおりません。
普段、あるべき冷蔵庫、 そのスペースの坪単価、 換算すれば高額で、 わずかな食材、食べ物を、 保存するのに備えても、 無意味であって無駄と言う。
それよりほかの目的に、 有効活用した方が、 何より得だと言うのです。
そうか、なるほど、ごもっとも、 まったく恐れ入りました。
一般的な家庭でも、 ここまで徹底しなくても、 「文殊の知恵」を出してみりゃ、 「雀の涙」であろうとも、 少しは倹約できるかも。
収入、増やしていくことも、 無駄を省(はぶ)いて節約や、 倹約するということも、 その目的は同じです。
中にはこういう人もいる。 安売りスーパー探し当て、 得した気分でいるけれど、 仮に一○○円得しても、 車走らせガソリンが、 三〇〇円もかかったら、 一体どうなることでしょう。
「今」一世を風靡する、 テレビ通販ショッピング。 扱う品というものは、 「あったらいい」のもあるけれど、 「なくてもいい」がほとんどで、 「こんなものまで売るのか」と、 「驚き、桃ノ木、山椒の木」、 いやはや、関心しきりです。
「ちょっと待てよ」と間を置いて、 売り手の「餌食(えじき)」にならぬように、 冷静沈着、落ち着いて、 判断しないといけません。
言われるままに何もかも、 その気になって買っていりゃ、 「自前のお店」が持てるでしょう。
ところで人生、生きるには、 人付き合いが大事です。 金銭的な節約や、 「もの」に対する倹約は、 勿論、大事であるけれど、 人付き合いを避けるとか、 億劫(おっくう)がるなど付き合いを、 「節約、倹約」することは、 いかがなものか思います。
そうか、なるほどそのとおり、言われてみれば、ごもっとも‼
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